転校、そして【日本語の起源はタミル語にある説】
え~、延々と続いている修二くんへの片想いですが。
こんなの全部書き写してもしょうがないので、ちょっとまとめます。
二学期が終わり、修二くんは隣町に引っ越してしまいました。複雑なご家庭で、ご両親が離婚され、前はお父さんところにいたのに今度はお母さんのところに行くことになったとか。
私は結局、いつも目で追いながらも何もできないまま、冬休みを迎えました。年が明けて、登校したら修二くんがまた来ていたので大喜び。しかしそれは転校が取りやめになったからではなく、お母さんが亡くなったという報告のためだったのです。
その後もちょくちょく顔を出してくれ、そのたびに私の心臓は飛び出そうになり、顔をひきつらせて、なのに何もできないまま。同じクラスにいたときは、それでもほんの少し話す機会もあったのですが、転校してからはそれもなくなってしまいました。
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この、修二くんというのは、私にとって初恋ともいうべき人です。その後、好きになったりお付き合いをしたりした男性たちと比べても、ダントツのイケメンでした。決して面食いではないつもりなんですが。
だいぶ後になって、大野晋の「日本語の起源」という新書を読んだのですが、大野氏は日本語はもともと南インドのタミル語が起源である、という大胆な仮説を立てておられます。賛否両論あり、定説にはなっていないようですが、面白いなあと思ったと同時に、私は久しぶりに修二くんのことを思い出していました。
彼がまた浅黒い顔色かつ彫りの深い顔立ちをしていて、まさに南方系だったからです。私が大野氏のタミル語起源説を信じているのは、修二くんのことを思って妙に納得したからなのです。