まだ若いけど・・・遺品整理します

12歳の頃から書いてきた日記が、たまりにたまって400冊。処分する前に、かつての熱い想いをブログ上に残しておこうと思いました。

「ママ、最近私に冷たい」 1983.5.21.


5月21日(土)
なぜだか泣けるのよね
うすぐらい、私の心のような部屋の中で
右にうつろに首をかたむけ
あらぬ方をながめる


心が淋しくて淋しくて
そんなことを修二がいないせいにして
まわりがなーんか うすぐらくって
力が失われちゃって、とれちゃって、だるくって


さて明日から、どうやって生きよう
自殺するほどバカでもないけど
今日ふと去年の日記見たら
「ママ、最近私に冷たいの」なんてドキッとするようなことが書いてあった
よく今まで普通でいるね
おどろいたよ
今こんなんなったら、きっと ぐれてるかもしれない


* * * * * * * * *


 この、修二くんというのが可哀想な家庭環境で育った子で、ご両親はそれぞれ愛人がおり、修二くんは夜どこかに食べに行ったり、出前を取ったりしてひとりで食事していたのだそう。そのためのお金は、いつも渡されていたということです。
 私はその事実にショックを受けました。自分とまるで違う世界に住んでいる彼に少しでも近づきたくて、うちの両親は仲いいけど、もしそうじゃなかったら修二と分かり合えたのに、なんてこと書いてます。
 親からの愛が感じられなかったらグレる、不良になるというんだったら、私だってぐれていたはずなんですが、なぜか私はそういう流れにはいきませんでした。それほど深刻ではなかったのかと、修二くんの例を見て思います。「最近私に冷たい」ってことは、それまではべつに冷たくなかったからそう書いたのだろうし、しかも反抗期にそんなこと書くってことは、(親に何言ってもしょうがないとか言いながら)やっぱり親の反応をかなり気にしていたんだなと思います。
 この事実を知ったことで、母親を許そうと思ったわけではないけれど、ただやっぱり書き残しておこうと思いました。


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