まだ若いけど・・・遺品整理します

12歳の頃から書いてきた日記が、たまりにたまって400冊。処分する前に、かつての熱い想いをブログ上に残しておこうと思いました。

偏食について


 私は、超偏食児でした。それで母親に、よく叱られていました。
 たまに行くレストランで注文するのはグラタン、スパゲッティなど滅多にお目にかかれない料理。ふだんは甘いものばかり欲しがっていました。主食であるごはんがとにかく苦手で、毎回食事のたびに、白い米粒を口に運び、喉の奥へと押し込む作業をいやいやくりかえしていました。米粒は、表面が黄ばんで固くなっていたことを思い出します。
 母親からすれば、一生懸命作ってやった食事を子どもが食べなかったら、そりゃあ頭に来ると思いますよ。食べ終わるまで食卓を離れてはいけないと言われ、1時間かけてしまったこともあります。
 しかし、あればっかりはどうしようもないのです。お腹はそれほど空いていない、そんなに食べられない、おいしいと思うこともそれほどなかった。食べることは、私にとって苦痛ですらありました。


 大人になって海外に住むようになってみると、まあ白いご飯のおいしいこと。世界には様々な種類の米がありますが、やはり日本のジャポニカ米が最高だと自信をもって言えます。
 さらに、かつては何とも思わなかった、豆腐やもやし、味噌、海草、魚など、日本はなんと多くの味わい深い食材であふれていることでしょう! 
 ちなみに、今の私にとって最高の一品は、うなぎのかば焼きです。これを超えるものは、もはや考えられません。
 と、今では食べることが大好きですし、日々の生活の楽しみでもあります。


 妊娠し、母親となる前に、その点についてよくよく考えました。私の子なら、偏食児が出てきても何の不思議もない。たとえそうであっても叱るものか。偏食はどうしようもないことなんだと、私自身よくわかっている。放っておいても、いつかは食の喜びを理解してくれる時がくる。
 けれど蓋を開けてみると、とにかく何でもよく食べる子が出てきました。食に関しては、父親に似てくれて実にありがたかったです。叱ることなく済みました。
 おまけに娘の将来の夢は、フードビジネスだそうです。この夢がかなうよう、私もできる限り応援してやりたいと思っています。

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