まだ若いけど・・・遺品整理します

12歳の頃から書いてきた日記が、たまりにたまって400冊。処分する前に、かつての熱い想いをブログ上に残しておこうと思いました。

「お夜食」1981.11.25.


11月25日(水)


   エーン  エーン
 私は今、お夜食がもらえなくなったから泣いてます。
 さっきママが来て、小声で「9時半になったら、お夜食持っていってあげるからね。ココアがいい?」なんて言うから、「うん!」って答えたの。そしたらせいじ(※弟)が聞くから「お夜食のこと」って言ったら、「ぼくにもちょうだい!」なんて言うし、しつこくて、それで「ようちゃん(※私)あそんでたよ!」なんて言うから、ママ「じゃあ、もうお夜食あげない!」なんて言うんだもん。
 私、ちょっと歌ったりボケっとしてたりしてたけど、でもちゃんと数学やってたんだよ。
 あそんでなんかいないよ。なのに・・・。
 せいじのせいだ!
 いっしょうけんめい勉強してる時に、ママがあったかいココアとおかし持って「やってる?」なんて来るととってもうれしいのに。昨日だって、お夜食ずっと待って、ずっと勉強してたんだよ。来なかったけど。
 とにかく今は悲しいのです。
 泣くほどじゃないかもしれないけどさ。
 やる気を起こすのは、聖子のカセット(5科目平均85点以上だったら、カセット買ってもらえる)と、お夜食、この2つだけなのに・・・。
 エーン エーン
 ママ、気がかわって、来てくれたらいいナ


 10:09
 お夜食(ココアとお豆)もってきてくれた~!!


* * * * * * * * * * *


 そういえば私は、娘にお夜食を持っていってやったことがありません。
 まず家の構造が違い、私は2階に部屋がありましたが、うちの娘はリビングのすぐ隣です。みんなとテレビを見ていた私が、リビングを出て階段をのぼり部屋に行く=勉強しに行くという暗黙の了解があったのと違って、娘はちょっとしたことで部屋に行きます。ちょっとしたことですぐ戻ってきます。さらに、部屋のドアを閉めるので、何をしているかわかりません。音楽を聴いていることが多いですが、チャットに夢中になっている時もあります。音楽を聴きながら勉強している時もあります(本人曰く)。
 おまけに、私が部屋に入ると怒りました。近頃は反抗期も終わりが見えてきたので、私がドア越しにしゃべっていると、聞こえないからドア開けてと言うようになりましたが、ほんの数か月前までは、「誰が勝手に入っていいって言った!?」と大騒ぎでした。
 お夜食というのは、頑張って勉強しているところへママが入ってきて、机まで持ってきてくれるものです。うちの娘の場合は、それを成立させない条件がそろっていたため、無理でした。正直いって、娘はほとんど勉強していなかったと思いますし(確かめることはできませんでしたが、様々な事実からの推測)、ただでさえ夕食が遅いのに、さらにその後でカロリーの高い食べ物を与える意味も見い出せませんでした。夜更かしだけはしていましたが・・・。


 けれど、以前、娘にお夜食のことを話した時、娘は「なんでやってくれなかったの。そんなのがあったら、すごく嬉しかったのに!!」と言ったのです。確かに娘はお菓子が大好き、それにつられてひょっとしたら喜んで勉強していたかもしれません。私はテストの点数に応じてご褒美をあげるようなこともしていませんでした。
 今となってはもう遅いですが、子供のやる気なんて、そんな単純なことで出てくるものなんでしょうね。もう少し早くこの日記を読み返せばよかった。

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