まだ若いけど・・・遺品整理します

12歳の頃から書いてきた日記が、たまりにたまって400冊。処分する前に、かつての熱い想いをブログ上に残しておこうと思いました。

「2年1組」1982.4.5.


4月5日(月)

 西川北中学校2年1組。同じクラスに、なんとマーシー!そして大塚、川口。なんと、田中さんともいっしょなのだ。
 まさか、マーシーといっしょになるとは思わなかったから、ひとまず安心。でも、どんどん友達つくらなきゃ。


 ママね、家庭調査票の、私の性格のところに「明るい」って書いてくれてた。そうなの。家では私、ほんとに明るいのさ。だから、友達作りがんばる!星占いだと、4月は友情運がいいんだって。今のうちに作っておけって。
 ふだんは占い信じないんだけど、今日のは信じたい。


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 昔から私は、クラス替えが恐怖でした。とにかく、一人になりませんように、友達ができますように、それしか頭にありませんでした。うまく行けば明るくふるまえ、面白いと思ってもらえるのに、ちょっとしたことで自信をなくすと、あっという間に黙りこくってしまう。友達作るどころじゃなくなってしまうのです。
 人から「あの子、おとなしいんだね。友達いないんだね」と思われることをそれはそれは恐れていました。別に一人でいたっていいのに、本を読むことも一人でぼーっとすることも好きで、別に常に誰かといる必要なんてないのに、どうしてああも怖がっていたんでしょうか。
 家では常に明るかったわけではなく、泣いていたりすねていたり、想像の世界でひとり遊んでいた記憶も多いのですが、何故か母は私を明るいと思っていたようです。そんなことで喜んでいたのかと、今は不思議な気持ちです。私が表向きに内向的、かつ優等生だったのは小学生までで、中学以降は、うるさいと先生から注意される生徒になってしまいました。

「夕食を片付けなかったら」1982.4.4.


4月4日(日)


親の どういう時に 言うことを聞いて
どういう時に そむけば いいのですか
風疹がまだ 完全になおっていないやつに
めしも食わせないなんて 聞いたことがねえ
自分がやっといてやると言ったから やろうと思ってたのを まかせたんだ
なのに朝になって 元気になったみたいだから やれだと?
ふざけるなってんだ
夕食のかたづけしなかったら 朝めし食わせねえなんて
わかりゃしねえ まったく


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 母は、苛立ちを子供にぶつけて紛らす人でした。まったく、そんな自覚がないまま。
 いや、正確に言えば、次女の私にだけ。
 そしていつも、しつけのためだと、ようちゃんがいい子になってほしいからぶつんだと、言っていました。私が「いたい!」とさけぶと、「痛くしたんです」と言い下しました。


 私はそんなに、そこまで悪い子だったんでしょうか。

「おとなしいと思う」1982.3.19.


3月19日(金)


私ね、おとなしいなって思う。話し下手だと思う。
あの子しつこいとか、いっつも首つっこんでくるとか言われるのをおそれているから。
私とうまく友達になるには、うちとけて話しかける。そうすれば、私はうちとけて話す。
めったに話さない子とは、てれて声もヘン。
仲いい子じゃないと、自分の声じゃない。
たくさん話せない。ジョークも出ない。
いちおう、サクラ、きーちゃん、マーシーの前では、話せるのですよ


中2になったら、この点、変われるといいな


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 多くの人がそうだと思いますが、私も非常に内向的な面と外交的な面をあわせもっていて、人によってかなり評価が分かれます。
 私と近い人、よく知っている人は私のことを面白い、変わってると言い、必ず「B型でしょ?」と確信しています。あまり近くない人、打ち解けていない人は、私をA型だと推測します。
 さて、答えは何でしょう? A型の母、B型の父から生まれた「O型」です! が、自分ではB型のほうが強いのではと思っています。
 とはいえ、「会って話すと、明るくて全然こだわらないように見えるけど、書いたものを読むと、わりと繊細でクヨクヨ悩む性格なんだね」と言われたことがあります。それが、私の性格をいちばん正確に言い当てているように思います。

「カルマ(業)のテスト」1982.1.12.


1月12日(火)


 お姉ちゃんから My Birthday(注:占いの雑誌、実業之日本社)を借りて、カルマのテストをしてみた。
 カルマとは、前世での行いが応報となって現世に影響を与えること。
 結果は、「愛憎のカルマ・3」、「貧困のカルマ・6」、「人間関係のカルマ・5」、「病弱のカルマ・1」、「犯罪のカルマ・1」。
 すなわち私は「貧困のカルマ」、そして「人間関係のカルマ」を背負っている。


「貧困のカルマ」
 死ぬまで働き続けるカルマを持っています。貧しさのために、休みなく働かなくてはなりません。結婚しても同じです。三食昼寝つきの結婚はできないでしょう。また年をとって腰が痛くなっても、息子がグウタラのために働かなくてはならない可能性があります。これは前世で、人を人とも思わず、自分の利益のために人を酷使したことから背負い込んだカルマです。


「人間関係のカルマ」
 特に ”変心のカルマ” を持っています。変心のカルマを持つと、どんな交友でも長続きしなくなります。すぐに飽きてしまうのです。テレビのチャンネルを変えるかのように、次から次へと友人を変えるようなところはありませんか。そのため、信用できない人のレッテルを貼られる可能性があります。



 解決方法: 自分のカルマは何かをさぐる→厳しい自己観察を重ねる→カルマの原因をさぐる→自分のみにくい面をありのままに見つめる



 すなおに なってみよう。


 本当に私、グウタラだし、それに、マッチ→聖子→千春と、移り気なの。ほんと、これが治ったらどんなにいいでしょう!
 がんばります!



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 この占いの結果は、記憶のどこかにずっとありました。今回この日記が見つかったことで、記憶は正しかったことが証明されました。
 結婚当時は、三食昼寝つきの時期もありましたよ。仕事を辞めて妊活中および出産後しばらくは、仕事をせずに専業主婦として家にいた時期もあったので。
 若い頃は、「将来、結婚したら専業主婦になって、毎日好きなことをして暮らすんだ!」なんて思ったこともありました。が、実際には何かしなければといつもあせっていましたし、このまま安泰ではいられないだろうという漠然とした予感が常にありました。
 そして今、生活のために働かざるを得なくなりました。が、娘は今のところ自分の夢に向かって努力しているし、このまま自立していくと信じています・・・つまりは、この占いは当たっていなかったと言いたいのですが。
 まだわかりません。事あるごとに、「ああ~やっぱりカルマだ~」と思ってしまうのも事実。この占いは、星座や干支などではなく、カルマというだけあって、妙に現実味を帯びていて怖いのです。記事のイラストも、いつものイラストレーターの手によるものなのに、その回だけは何故か恐ろしげな雰囲気を漂わせていた、あのイラストが今も脳裏に浮かんできます。


 それでも、人間関係のカルマは、ないと思います。有り難いことに友人には恵まれていて、どこにいてもわりとすぐに友達ができるし、何十年と親しくしている人も何人かいます。恋愛では多少移り気な部分があるかもしれませんが、交友関係に関しては大丈夫だと思います。

素朴な疑問


 シングルマザーのブログ・ランキングに参加させていただくようになり、みなさまのブログを読ませていただくうち、私はなんと恵まれているのだろうと思うようになりました。


 私は日本以外のある国に住んでいるのですが。離婚が成立すると、妻(もしくは収入の少ない側)の今後の生活が保障される(弁護士を立てて養育費・生活費の支払いを確約、支払いが滞ることがあれば申し立ての手段も)ので、生活レベルを落とすことなく暮らしていけます。
 もちろん、私も働き始めました。家計をできるだけ助けることは必須です。今の生活レベルを維持するための生活費をすべて自分で稼ぐ能力は今のところなく、3つのパートを兼務(パートですが、正社員。ここではそれが普通です)していて、フルタイムを100%とすると、今の私は80%くらい。年齢のためか、これでもかなりきつく、時間数を増やすことは今のところ考えていません。もしも時間数が減ることになったら、節約生活に入ろうと思っています(私は貧乏も経験したので平気ですが、娘は順応してくれるかなあ?)。
 とにかくお金には困っていないのですが、実家の両親に何度説明しても分かってもらえません。


 この国でも、別居・離婚は増えています。私の周囲にも何人もいて、元夫から生活費を充分もらってほとんど働いていない人(お子さんが小さい時に別れたので。その条件を今も維持している)、元夫の収入がもともと不安定だったので、自分で働いても生活費が足りない月は生活保護を受給している人など。
 はっきり言って、私はその話を聞いて、別居を決意しました。今の状況はもう限界だと感じていた頃、「たとえ貧乏になるとしても、決断する勇気を持ちなさい。この国で路頭に迷うことは絶対にないから」と励ましてもらい、文字通り目が覚めたのです。


 生活保護を受けたくないという人が多いですが、それは何故ですか? 私はこの国に来る前の国で、2年あまり生活保護を受給していました。当時の夫が学生で、収入がほとんどなかったからです。私も妊娠と出産で、働ける状態ではありませんでした。
 確かに受給者の中には、スマホや車を保有し、ちっとも仕事に就こうとしない人もいて、たとえ不正受給ではないにしても、問題だと思います。が、少なくとも私は真面目に働いており、税金も納めています。もし何かあったとしたら、援助してもらうのは当然の権利だと思うのですが・・・。


 私は今の仕事に就く前に、失業保険を受けていました。受給までに実に様々な書類の提出が求められましたし、毎月の申請も大変面倒でした。しかし失業前の給料の8割がもらえ、資格を取るための学費等も支給されました(今はその資格を生かして働いています)。
 ただし、もらえるのは2年間です。2年以内に仕事を見つけようと努力しますし、就活をしているかどうかのチェックは毎月厳しく入りますので、それに甘んじるということのないシステムになっています。
 この国の生活保護の受給資格や申請方法については知りませんが、不正受給は防げる仕組みになっていると思います。


 お金がないことでキャリアアップをあきらめ、とりあえず見つかった悪条件・低賃金の仕事でいつまでも苦しむより、さっさと援助してもらって資格取得の勉強などをし、より良い仕事に就いた方が、長い目で見ればいいのではないでしょうか・・・。